
トレド|マドリードから特急で30分、三文化が交差する石畳の世界遺産都市
スペイン中部、マドリードから電車でわずか30分の距離にあるトレド(Toledo)は、かつてスペインの首都として栄えた歴史都市。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の3つの文化が共存してきたことから「三文化の街」とも呼ばれ、旧市街全体がユネスコ世界遺産に登録されています。まるで中世にタイムスリップしたかのような石畳の街並みは、訪れる人を魅了してやみません。
特徴(Features)
歴史が織りなす建築美:
アルカサル(古城)やトレド大聖堂、エル・グレコが愛したサント・トメ教会など、ゴシック、ムデハル(イスラム様式)、ルネサンスの建築が共存。歩くだけで建築史を体感できます。迷路のような旧市街:
狭く入り組んだ石畳の道、アーチのある通路、壁に飾られた鍛鉄のランプ…。町全体がまるで屋外博物館のよう。写真好きにはたまらない被写体があふれています。エル・グレコゆかりの地:
スペインを代表する画家エル・グレコが晩年を過ごした街としても知られ、彼の作品を多く所蔵する「エル・グレコ美術館」は外せないスポット。
食事(Food)
マルチ宗教文化の影響を受けた料理:
独自のユダヤ料理、アラブのスパイス文化、スペインの伝統料理が融合。中でも「カルカモサ(Carcamusas)」という豚肉と野菜のトマト煮込みはトレドの名物料理。ジビエ料理が豊富:
周辺の山で狩られる野ウサギやイノシシなどを使った煮込みやパイ料理が充実しており、地方色の強い一皿が楽しめます。名物スイーツ「マサパン(Mazapán)」:
アーモンドと砂糖から作られる伝統菓子で、特にクリスマスシーズンには街中の菓子店に色とりどりのマサパンが並びます。
アクセス(Access)
マドリードからの鉄道アクセスが抜群:
マドリード・アトーチャ駅から高速鉄道AVEで約30分。日帰り旅行にも最適です。バスでもアクセス可能:
マドリード南バスターミナルからバスで約1時間、鉄道より安価にアクセス可能。旧市街は徒歩での観光が基本:
駅から旧市街まではバスやタクシーで約10分。市街地に入ると歩いての散策がおすすめです。