
母子留学中に仕事は可能?海外在住ママが収入を得る方法
子どもの教育環境を求めて海外に移住しながらも、日本でのキャリアや収入を維持したい。そんな「母子留学+リモートワーク」の組み合わせは、実際に実現している人も多く、柔軟な働き方の一つとして注目されています。 特に注目したいのが、現地で働くためのビザ(例:ガーディアンビザなど)を取得しにくいケースでも、日本の企業とオンラインで契約するリモートワーク方式なら、実質的に就労ビザを取得せずに収入を得られる点です。この記事では、母子留学中に日本の仕事をリモートで続ける方法や、ビザ観点でのポイントも交えつつ、具体的に解説します。
母子留学中にリモートワークをするメリットとは?
安定した収入が得られる点
母子留学では、親のためのビザ(例:ガーディアンビザ、付き添いビザ)は教育目的で発行されるため、多くの場合「就労不可」という制約があります。一方、日本の企業とオンラインで契約してリモートワークを行えば、現地の就労ビザ要件を回避しながら、「ガーディアンビザでも合法的に働く」ことが可能となります。
この仕組みは、母子で滞在する国のビザ制度が厳しいケースでも、ビザリスクを避けつつ収益源を確保できるため、非常に有効です。
ビザ取得が難しい理由:「ガーディアンビザ」等では就労が認められないケースが多い
ガーディアン(付き添い)ビザでの制限
多くの国で子どもを伴う留学(例:母子留学)の場合、付き添い親には「就労不可」のビザが発給されることが一般的です。語学学校や補習校に通う子どもに帯同するビザでは、現地で働くことが制度上許されていないため、働きたくても働けないという状況に陥る可能性があります。
したがって現地で仕事をする選択肢は限られ、「ビザなしでの起業」や「不法就労」を避けるためにも、ライブオンラインで日本企業から報酬を得る方法が現実的な選択となります。
リモートワークならビザ制約を回避しやすい
日本の企業とオンラインで業務契約
海外で働くというより、日本企業と遠隔で商取引(成果物納品・契約仕事)を行う形なので、ほとんどの場合「現地労働」とは見なされず、就労ビザ要件に該当しません(国による例外もあるため長期滞在時は要確認)。
これにより、ガーディアンビザなど就労制限がある滞在ステータスでも、合法的かつ安定的に働きながら収入を得ることができます。
これらの点を踏まえつつ、次章からは具体的な求人サイトや案件探しの方法、実践的なコツを順にご紹介していきます
タイムゾーンやネット環境には注意が必要
リモートワークを成功させるためには、時差と通信環境の確認が重要です。
たとえばマレーシアやフィリピンは日本との時差が1時間程度なので、業務スケジュールへの影響はほとんどありません。反対に欧米圏では夜間勤務が必要になることもあるため、家事育児とのバランスを考える必要があります。
また、オンライン会議やデータ送信が頻繁な職種では、Wi-Fiの速度や安定性も働きやすさを左右します。可能であれば光回線のある住居や、コワーキングスペースの活用も検討しましょう。
日本のリモート求人サイトを活用する【ビザ不要で働ける強み】
母子留学中でも応募できる日本のリモート求人サイトを活用することには、「現地での就労ビザが不要」という大きなメリットがあります。
多くの国では、現地企業で働くには就労ビザが必要ですが、日本の企業やクライアントとオンラインで契約・業務遂行する場合は、現地での「労働」と見なされないケースがほとんどです(ただし国によって異なるため、長期滞在前には確認が必要です)。
これは、特に育児中やビザ取得が難しい国での生活と両立しやすく、母子留学の実現可能性を高めるポイントとなります。
代表的なサービスは以下の通りです:
クラウドワークス/ランサーズ
ライティング・デザイン・事務など幅広い案件に対応。初心者でも始めやすく、日本のフリーランス市場で最も利用者が多い。ReWorks(リワークス)
リモート専業の転職サービスで、「海外在住OK」「時短勤務OK」など柔軟な条件を明示しているのが特徴。正社員・業務委託ともに選択肢がある。ママワークス
育児との両立を意識した在宅求人が豊富で、特にシングルマザーや子育て中の女性に人気。日本国内での雇用契約により、社会保険の継続加入も可能。ココナラ/Fiverr
自分のスキルを商品として販売できるスキルマーケット型サービス。案件ベースでの自由な働き方に向いている。報酬受取はPayPalや国内銀行への送金に対応。
これらのサービスは無料で登録・応募でき、国内に銀行口座があれば報酬の受け取りもスムーズ。母子留学中でも、日本での経済的自立を保ちながら、在留国の法制度に違反せずに働けるのが最大の利点です。
クラウドワークスとは?
概要と強み
クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングサービスで、登録者数100万人超・案件数300万件以上と圧倒的な規模を誇ります。
ライティング、デザイン、翻訳、プログラミングなど多彩なジャンルを扱い、未経験者向け案件も多数あるため、母子留学中のママにも適しています。
料金体系
報酬に応じて5%~20%の手数料が差し引かれます。10万円以下は20%、10万円~20万円は10%、20万円超は5%です。
海外在住者向けのサポート
海外在住者でも利用可能で、海外から応募できる案件も増加中。現地情報を活かすライティング案件や通訳・買付代行など、「海外ならでは」の案件に強い点も魅力です。ただし、報酬受け取りには日本の銀行口座が必要で、現地電話番号は基本的に非対応なので注意が必要です。
ビザ観点からのメリット
クラウドワークスを通じて日本企業とオンライン契約する形は、現地労働とはみなされないケースが多く、就労ビザが不要な場合がほとんど。母子留学中でも安心して継続可。ただし、長期滞在前には現地の制度を再度確認しましょう。
ランサーズとは?
概要と強み
2008年開始、運営歴が長く信頼性の高いサービスです。タスク・プロジェクト・コンペ形式など多様な案件体系を持ち、特に中上級者向け案件(IT、デザイン、コーディングなど)が得意です。
料金体系
報酬の一律16.5%がシステム手数料として差し引かれます。
サポート体制
エスクロー(仮払い)制度や、低単価案件の相談機能、税務・福利厚生支援(フリーランストータルサポート)など、初心者~ベテランまで安心して利用できる機能が充実しています。
ビザ観点からのメリット
海外在住者による利用実績があり、オンライン業務としての扱いで現地就労認定を回避できるケース多数。日本国内銀行口座で報酬を受け取る必要がある点は共通の注意事項。また、正社員や業務委託契約を結べる案件もあり、日本の社会保険や税制を活かしながら在宅で働き続ける選択が取りやすいです。
ReWorks(リワークス)とは?
ReWorksは、フルリモートに特化した転職サービスで、海外在住者や育児中の方でも日本企業への就職が可能な求人を多く扱っています。求人検索時に「海外在住OK」や「フルリモート」を絞り込み条件に設定でき、初めてリモート転職を目指す方にも利用しやすい環境です。
主な特徴とサポート体制
フルリモート求人に特化
全求人が在宅勤務前提で、通勤不要の案件が中心。企業側もリモート採用に慣れているため、子育てとの両立に理解がある職場が多いです。スキルアップ講座・研修利用可能
Webマーケティングやインサイドセールスなどに関する無料・有料講座があり、未経験者でも基礎から学べます。また、カウンセラーによる書類添削や面接対策もあり、転職活動を全面サポートしています。スカウト機能あり
プロフィールを充実させることで、企業から直接スカウトが届く可能性もあります。求人が少ない場合でも企業からのオファーを待てる機能です。
求人の傾向と雇用形態
正社員・契約社員・業務委託の取り扱い
求人の約半数が正社員、残りは契約や業務委託。安定性を求める正社員から、柔軟な働き方をしたい業務委託まで対応可能です。応募対象の業種が幅広い
エンジニア、クリエイター系、マーケ・事務・カスタマーサポートなど様々。学歴不問やブランク歓迎の求人も多く、子育て世代にもなんらかの選択肢があります。
利用者からの評価と注意点
ポジティブな評価
「未経験でも応募できる」「サポートが丁寧」「全求人リモートなので探しやすい」といった声があります。留意すべきデメリット
求人数が少なく、オンライン講座のジャンルに偏りがある点、また転職エージェントほどのサポートは期待できないこともあるようです
ママワークスとは?
ママワークスは「ママや主婦向けの在宅ワーク支援サービス」で、子育てや家事の合間にできる多様な求人が揃っています。海外在住者向けの案件もあり、リモートワークにおいて「時差対応」などの工夫を共有する場も提供しています。
主な求人ジャンルと働きやすさ
完全在宅×副業OKの案件多数
ウェブデザイン、オンライン秘書、データ入力など幅広い業務に対応。未経験者でも始めやすく、成果や時間単価が明示された案件が多いのが特徴です。事務・入力業務に強み
ビザ申請書や移民手続きのサポートなど、専門性のある事務案件も掲載。スケジュール調整など柔軟な対応が可能で、子育て中でも取り組みやすい内容です。高時給案件もあり
業務委託やスポットでの仕事では、1,200円~1,500円といった時間単価の案件も複数掲載。暮らし方やスキルに応じた選択ができます。
海外在住OKとビザの視点
海外在住でも応募可能
完全リモートで求人が進められるため、「海外在住でも可」と明記された案件を選べば日本と現地のギャップを気にせず応募できます。ビザ問題も回避しやすい
日本企業との在宅契約形態であり、現地の就労ビザに該当しないケースが一般的です。つまり、ビザ取得のハードルを考えずに仕事ができる点が大きなメリットです。
ユーザーの声・使いやすさ
初心者にも優しい仕組み
登録後すぐに応募可能で、案件への「本人確認」もわかりやすいとの評価があります。ただ、クラウドワークス・ランサーズとは手続きの違いがあるので注意が必要とされています。時差との両立の工夫
海外在住ママでは「時差をうまく活用しながら対応する」という工夫が語られており、実践者からリアルなアドバイスが得られる環境です。
活用のポイントとおすすめ案件
高時給・業務委託の案件を狙う:→ 1,200~1,500円の時間単価案件など積極チェック。
時差&スキマ時間対応:海外在住可案件+時差活用できる業務を選ぶ。
専門スキルも活かせる:ビザ関連事務や翻訳、秘書、デザインなども含め幅広く。
ママワークスの最大の魅力は、ママ向けに特化した求人構成と海外在住者OKの案件が多い点です。ビザ取得の心配なく、日本の企業と在宅契約を結べるため、母子留学中でも収入とキャリアを両立しやすい環境といえます。
ココナラとは?
ココナラは、日本最大級のスキルシェアサービスで、イラスト・ウェブ制作・ライティング・語学レッスンなど多彩なジャンルで個人が「サービス」を販売できます。登録はメールやSNSアカウントで簡単に完了し、国内外問わず参画可能です。
海外在住者の利用メリットと注意点
海外からでも出品・販売可能
住所制限がなく、母子留学中でも登録・販売が可能です。
語学サポートや現地情報を活かした「ニッチ」なサービスが武器になりやすい傾向にあります。報酬の海外受け取り方法
国内銀行口座への振込後、PayPalや現地口座に送金するのが主流ですが、手数料が発生する点は留意が必要です。手数料構成
販売者には報酬の22%が手数料として差し引かれます(購入者負担5.5%含む)。
ビザ・就労の観点からの強み
ココナラを通じて日本企業や個人とオンラインで「サービス契約」を結ぶ形式は、海外の就労ビザに該当しにくいです。つまり現地でビザ申請不要なケースが多く、母子留学中に働く手段として安心感があります。
Fiverr(ファイバー)とは?
Fiverrは、米国発のグローバルスキルマーケットで、「Gig」と呼ばれるサービス単位で世界中に販売できます。最安5ドルから始められる手軽さが魅力です。
海外在住者ならではのメリット・注意点
外貨建てで収入が得られる点は大きな魅力(ドル・ポンドなど)。
一方、英語でのプロフィール作成や対応が必要で、競合も激しいため、ニッチなサービスで差別化する戦略が重要です。
報酬の受け取りはPayPalが中心ですが、時に連携トラブルもあり得るため注意が必要です。
ビザ・就労の観点からの考察
Fiverrもオンライン契約であり、現地の労働とはみなされにくいため、ビザを気にせず活用可能です。ただしPayPalでの国際送金が絡むため、送金先口座・税制の扱い(非居住者判断)には一定の注意が必要です。
母子留学+リモートワークで、自分らしい働き方を実現しよう
母子留学は、子どもの教育環境を優先する選択でありながら、自分のキャリアや収入を手放さずにすむ可能性もある選択肢です。
リモートワークという働き方を活用すれば、「家族の未来」と「自分の生き方」を同時にかなえることができるかもしれません。
まずは一歩、小さな仕事からはじめてみませんか?