
海外移住で本当に必要なものとは? 日本から持っていくべきものと、現地で調達すべきものリスト
海外移住の準備で「何を持っていくか」「現地で買えばいいものは何か」を見極めるのは大きな課題です。スーツケースの容量や引越し費用にも関わるため、慎重な判断が求められます。 この記事では、「日本から持っていくべきもの」と「現地で調達すべきもの」を説明付きで分かりやすくご紹介します。
日本から持っていくべきもの
医薬品・常備薬は日本製を
市販薬は国によって処方成分が異なるため、慣れ親しんだ日本製を持参しておくと安心です。継続して服用している処方薬がある場合は、英文処方箋を添えて持参しましょう。
特に頭痛薬、風邪薬、胃腸薬、湿布、目薬などの常備薬は、現地で入手できる場合でも成分が異なり効き方が変わってきます。
例えば、頭痛薬・風邪薬として、海外での定番はパラセタモールという成分です。副作用が少なく子供にも安心して使えますが、イブプロフェンの頭痛薬が欲しいとなった場合に入手困難ということは少なくありません。
自分の体に合った薬がある場合は、次の一時帰国まで足りる量を持参していくとよいでしょう。
生活小物・日用品は品質重視で
爪切り・毛抜き・剃刀など、些細なものに思える日用品も、日本製は使いやすく品質も優れています。特に毛抜きについては海外で高品質の製品を見つけるのが難しいこともあります。
日用品のうち、繰り返し長く使うようなアイテムは日本で買っていくとよいでしょう。
サーモタンブラー
断熱性に優れ、入れた水がずっと冷たいまま、結露もしないサーモタンブラーは日本では定番ですが、海外では意外と見つからないことも多いです。
QOLの向上に欠かせないサーモタンブラーは日本から買っていくと良いかも。また、日本からのお土産としても重宝します。
変換プラグは必携
ノートパソコン、スマホ、充電器などの電子機器は、日本で使い慣れたものを持参するのがベター。ただし現地のコンセント形状が異なるため、マルチタイプの変換プラグは必須です。
電圧の違いについては、ノートパソコンやスマホの充電器は通常200Vまで対応していますので、コンセントの形状を変換さえすれば問題ありません。
ベビーカーは日本で購入もあり
航空会社各社ではベビーカーを飛行機に無料で預けられるケースが多く、日本で購入した使い慣れたものをそのまま持っていけます。現地でも購入できますが、コンパクトタイプや双子用ベビーカーなど、ちょっと珍しいタイプのベビーカーは海外で探す手間を考えると日本で買ってしまうのもありです。
現地で調達すべきもの
大型家具・家電は現地で
ベッドやソファ、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電や家具は、送料や電圧の違い、サイズの問題から現地で調達するのが基本。IKEAや地元のホームセンターなど、選択肢も多く、現地の生活スタイルに合った製品を選ぶことができます。
滞在する国によりますが、低反発枕やマットレスなども意外と海外で簡単に入手可能です。
意外と手に入らない・高いのは冷感タイプのカバー類でしょうか。ニトリなど日系の家具屋が進出している地域では手に入りますが、他の地域では入手が困難です。
日本食や日用品は現地に慣れるのがベスト
だしや味噌、醤油などの日本食は、持ち込みも可能ですが、長期滞在を前提とするなら、現地のアジア系スーパーやオンラインストアを活用して、現地で調達できる範囲で代替品に慣れることも大切です。洗剤やシャンプーなどの日用品も、液体類はかさばるため現地で購入しましょう。
現地の食事が舌に合うか心配な場合は、最低限の調味料だけは日本で買っていくと安心材料になるかもしれません。
ドライヤーは買い替え推奨
日本のドライヤーは100V仕様がほとんどで、海外で使うには変圧器が必要になります。熱を使う電化製品は変圧器との相性が悪く、現地の電圧に合った製品を現地で購入した方が安全です。長期滞在の場合は、最初から現地の家電に切り替えるのがおすすめです。
現地でドライヤーを購入までのつなぎとして利用する場合は、旅行用の200V対応ドライヤーを準備しましょう。
電圧切り替えスイッチがついていて、220-240V範囲の電圧を指定できるタイプのドライヤーがあります。
まとめ:荷物を厳選することが快適な海外生活の第一歩
海外移住の準備では、「何を持っていくか」よりも、「何を現地で調達するか」の見極めが重要です。すべてを持ち込もうとすると、荷物が膨れ上がり、移動や入国時の負担にもつながります。
まずは「日本でしか入手しづらいもの」「品質や使い勝手が日本製のほうが優れているもの」を優先的に準備しましょう。反対に、大型の家具や家電、日用品、食材などは現地で購入する方がコストや実用面でも合理的です。
必要最低限の荷物で出発し、現地の暮らしに合わせて必要なものを少しずつ整えていく——この柔軟なスタイルが、スムーズでストレスの少ない移住生活の鍵になります。