
九份(きゅうふん)|ノスタルジックな街並みと夜景が人気の台湾の山あいの町
台湾北部、台北からほど近い山あいに位置する九份(きゅうふん/Jiufen)は、レトロな街並みと幻想的な雰囲気が魅力の観光地です。もともとは金鉱の町として栄えましたが、鉱業の衰退後は長らく静かな集落でした。1990年代に映画『悲情城市』のロケ地となったことで再び注目を集め、今では国内外から多くの観光客が訪れる名所となっています。日本のアニメ『千と千尋の神隠し』の世界を彷彿とさせる風景としても人気が高く、日暮れから夜にかけては赤提灯が灯り、まるで異世界のような幻想的な風景が広がります。
特徴(Features)
レトロな街並みと階段の風景
九份の最大の魅力は、石段と細い路地が続く独特な街並みです。老街(ラオジエ)と呼ばれる商店街では、昔ながらの建物や茶芸館、土産物屋が軒を連ね、どこを切り取っても絵になる景色が広がります。階段を登った先から見下ろす海と街並みのコントラストも絶景です。
赤提灯とノスタルジックな雰囲気
夕暮れ時からは赤い提灯が灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。特に有名なのが「阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)」で、その佇まいはまるでアニメの世界のよう。フォトスポットとしても大人気です。
雨の多い町
九份は山間に位置するため、雨が多い地域としても知られています。しっとりと濡れた石畳や霧がかった景色も、また違った趣があります。訪れる際は雨具を持参するのがおすすめです。
食事(Food)
九份老街には台湾らしいローカルグルメが集まっており、食べ歩きが楽しめます。
芋圓(ユーユェン)
九份名物の代表格。タロイモやさつまいもから作ったもちもちの団子で、温かいシロップやかき氷にトッピングされます。おすすめは「阿柑姨芋圓(アーガンイーユーユェン)」。魚丸湯(ユーワンタン)
魚のすり身を丸めた団子スープで、あっさりしつつも旨味のある味わい。草仔粿(ツァオツァイクォ)
よもぎを練り込んだ餅に、ピーナッツやあんこが詰められた素朴なお菓子。台湾ソーセージや臭豆腐などの屋台グルメ
独特の香りや味わいを体験できる一品も多く、食べ歩きが好きな人にはたまらないエリアです。
アクセス(Access)
台北からのアクセス方法
九份へは、台北から日帰りでも訪問可能です。
鉄道+バス
台北駅から台鉄「瑞芳駅」まで約1時間。そこからバスやタクシーで約15分ほどで九份に到着します。直通バス
MRT「忠孝復興駅」などから直通バス(1062番)で約90分。バスはやや混み合うことがあるので、平日の利用が快適です。タクシー・チャーター
グループで訪れる場合は、タクシーやチャーター車の利用もおすすめ。所要時間は約1時間ほどです。