
大澳(タイオー)|水上家屋が残る香港の昔ながらの漁村
大澳(Tai O)は、香港・ランタオ島の西端に位置する伝統的な水上漁村です。高層ビルやネオンに彩られた都市・香港とはまったく異なる、時間がゆっくりと流れる風景がここにあります。 かつては塩の生産と漁業で栄えたこの村は、今も水上家屋(スティルト・ハウス)や漁船が並び、ローカルな暮らしを垣間見ることができます。 都市の喧騒から離れて、レトロでのんびりとした風景を楽しみたい人にとって、まさに穴場スポットといえるでしょう。
特徴(Features)
1. 水上家屋(スティルト・ハウス)
大澳を象徴するのが、海や水路の上に建てられた水上家屋。漁師たちが長年生活してきた住居で、今でも住民が実際に暮らしています。写真映えする景色としても人気があります。
2. ローカルマーケットと乾物通り
村の中心部には、ローカルなマーケットや乾物通りが広がっており、干しエビやイカ、魚の塩漬け、漢方素材などが並びます。観光地化されすぎていないため、リアルな生活感が魅力です。
3. ピンクイルカの目撃スポット
周辺の海域では、中国白イルカ(ピンクイルカ)に出会える可能性があります。ボートツアーに参加すると、運がよければその可愛らしい姿を見られることも。
食事(Food)
大澳では、新鮮な魚介を使ったローカルグルメを楽しめます。素朴ながらも、どこか懐かしさを感じさせる味が特徴です。
1. エビのペースト(蝦醤/ハージョン)
大澳特産の発酵調味料で、地元の海老を使って作られています。炒め物やディップとして使われ、深い旨味が料理を引き立てます。
2. 大澳名物・エッグワッフル
外はカリッと、中はふわっとした香港スイーツ。特に大澳の屋台では、ローカルならではのアレンジも楽しめます。
3. 魚の干物と海産物スナック
干した魚やイカを炙って出してくれる小さな食堂や屋台も点在しており、おつまみにもぴったりです。
アクセス(Access)
中環(セントラル)からのルート
中環フェリーターミナルから梅窩(Mui Wo)行きフェリーに乗船(約30分~50分)
梅窩からバス「1番」で大澳へ(約50分)
または、
東涌(Tung Chung)からのルート
MTRで「東涌駅」まで行く
東涌バスターミナルからバス「11番」で大澳へ(約50分)
バス+ゴンピン360ルート(観光向け)
東涌からゴンピン360ロープウェイで天壇大仏へ → そこからバス「21番」で大澳へ行くルートも、観光を兼ねた旅におすすめです。